Codexの利用画面から「5時間リミット」が見えなくなったことについて、いつ何が変わったのかを整理します。2026年7月22日時点で確認できる公開情報では、5時間リミットの恒久廃止を告知するOpenAI公式Help記事は確認できません。一方で、OpenAIのCodex関係者による公開投稿と、その後の報道から、2026年7月12日にPlus・Business・Pro向けの5時間リミット制限が一時的に外された、と読むのが妥当です。
重要なのは、2026年4月2日の「token-based pricingへの移行」と、2026年7月12日の「5時間リミット制限の一時解除」を混同しないことです。前者は課金・消費単位の変更であり、後者が今回の5時間枠表示の消失に直接関係する動きです。
結論:確認できる日付は2026年7月12日
5時間リミットの消失について、直接の根拠になるのは、OpenAIでCodexに関わるThibault “Tibo” Sottiaux氏の2026年7月12日のX投稿です。この投稿では、CodexとChatGPT Workの直近48時間の利用が激しかったことを受けて、Plus・Business・Proプランの5時間リミット制限を一時的に外すこと、GPT-5.6 Solの効率改善、使用量リセットを進めることが説明されています。
このため、現時点での記事としては「Codexの5時間リミットがなくなった」と断定するより、2026年7月12日に一時解除されたと表現するのが正確です。投稿内でも一時的な対応として説明されており、恒久的に廃止されたと確認できる公式Helpページは見つかっていません。

OpenAI公式Helpで確認できる現在の説明
OpenAI Help Centerの「Using Codex with your ChatGPT plan」では、Codex、ChatGPT Work、ChatGPT for Excel、Workspace Agentsが、プランで利用可能な場合に同じagentic usage / credit poolを消費すると説明されています。また、Codexタスクの消費量は、作業の大きさ、複雑さ、モデル、実行場所によって変わるとされています。
同じHelp記事では、上限に近づいた場合や到達した場合は、CodexのUsageページや制限バナーで、そのプランで利用できる選択肢を確認するよう案内されています。PlusやProの一部ユーザーはcreditsを追加して継続できる場合があり、ほかのユーザーはアップグレードやリセット待ちが必要になる場合があります。
つまり、現在の公式Helpの中心は「5時間枠」という固定的な表現ではなく、agentic usage、credit pool、Usage画面での確認に移っています。実際にどの制限が自分のアカウントに適用されているかは、Codex SettingsのUsage画面で確認するのが最も確実です。
以前は5時間リミットが明記されていた
OpenAIのCodex changelogには、2025年11月7日の「Introducing GPT-5-Codex-Mini」の項目で、Codex CLIとIDE Extensionが、5時間使用量制限の90%に達したときにGPT-5-Codex-Miniへの切り替えを提案する、という説明が残っています。
この記述から、少なくとも2025年11月7日時点では、CodexのCLI・IDE Extension利用において「5-hour usage limit」という考え方が公式ドキュメント上に存在していたことが分かります。今回の変化は、その短時間枠が2026年7月12日に一時的に外された、という流れで見ると理解しやすくなります。
2026年4月2日の変更とは何が違うか
Codex Rate Cardには、2026年4月2日にCodex pricingをper-message pricingからAPI token usageに基づく方式へ更新した、と明記されています。この変更は、Plus、Pro、ChatGPT Business、新規ChatGPT Enterpriseに適用されました。その後、2026年4月23日に既存EnterpriseやEdu、Health、Gov、ChatGPT for Teachersにも適用されています。
これは重要な変更ですが、5時間リミットが消えた日付そのものではありません。4月2日の変更は「何を基準に使用量やcreditsを消費するか」という料金・消費単位の更新です。一方、7月12日の変更は「5時間という短い制限窓を一時的に外す」という運用上の変更です。
そのため、読者向けには次のように分けると整理しやすくなります。
- 2025年11月7日:OpenAIのCodex changelogに5-hour usage limitの記述がある
- 2026年4月2日:Codexのpricingがtoken-based pricingへ移行した
- 2026年7月12日:Plus・Business・Pro向けに5時間リミット制限を一時解除するとTibo氏が投稿した
利用者が確認すべきこと
今回の変更で、Codexが無制限になったと考えるのは危険です。5時間枠が一時的に外れていても、週次の使用量、planごとの上限、credits残高、fair-use上の制限は残る可能性があります。特にGPT-5.6 Solのような重いモデルを長時間のCodex作業やChatGPT Workで使う場合、週次残量は大きく動くことがあります。
実務上は、次の3点を確認するとよいでしょう。
- Codex SettingsのUsage画面で、5時間枠が表示されているか、週次枠だけになっているか
- 週次残量のリセット日と、追加creditsの購入可否
- 使っているモデル、Fast mode、長時間タスク、並列タスクが使用量に与える影響
また、Help記事やRate Cardは今後も更新される可能性があります。社内運用や費用管理でCodexを使う場合は、スクリーンショットや古いSNS投稿だけに頼らず、CodexのUsage画面とOpenAI Help Centerの最新説明を合わせて確認するのが安全です。
参考情報
- Tibo Sottiaux氏のX投稿(2026年7月12日)
- OpenAI Help Center: Using Codex with your ChatGPT plan
- OpenAI Help Center: Codex rate card
- OpenAI Codex changelog
- BleepingComputer: OpenAI temporarily relaxes GPT-5.6 Sol usage limits
まとめ
Codexの5時間リミットについて、公開情報から確認できる直接の転換点は2026年7月12日です。OpenAIのCodex関係者が、Plus・Business・Proプラン向けに5時間リミット制限を一時的に外すと説明しました。
ただし、これは恒久廃止とは確認されていません。現在は、5時間枠の有無だけでなく、週次残量、credits、利用モデル、タスクの重さを合わせて見る必要があります。Codexを業務で使う場合は、Usage画面で自分のアカウントに表示されている制限を確認しながら、長時間タスクや並列作業の進め方を調整するのが現実的です。

